学校評価(1、2学期及び昨年度との比較)
学校評価
1学期と2学期に生徒、保護者、教員で学校評価アンケートを行いました。2学期の結果と1,2学期の比較表を学校評価委員会の方々にも御覧いただき、分析と評価を行いました。
1 2学期学校評価の考察(1学期学校評価との比較)
今回の学校評価は、「マチコミメール」、「懇談会時のQRコード」、「プリント」と回答できる媒体を増やして実施した結果、回答率が1学期のものと比べ、格段に向上した。より、現在の意識が反映されていると思う。ただ、前回との比較となると分母の値が大きく異なるため変容の様子は掴みづらいことも加味しつつ考察していく。
学校運営の項目1、2はほぼ変化は見られないが、3「目標を持って学校生活を送っているか」の問いに関しては生徒、保護者、教師ともに「そう思う」の回答はやや減少しているが、肯定的な回答は増加している。これは教科指導の10「学力は向上していると思うか」、11「家庭学習をしているか」の項目と関連性が見られるため「そう思う」の回廊率が低下したと考えられる。
学校経営の4「学校の情報提供」に関する項目では80%前後で推移している。「ホームページ」、「東中プライド」、「公民館報」や「マチコミメール」で情報提供を行っている成果と考えられる。
学校経営の5「地域との連携」の項目では、全体的に肯定的な回答は増えている。しかし、コミュニティスクールの活動が徐々に再開されてきているとはいえ、新型コロナウイルス感染症の第7波の影響でまだまだ地域との協働活動は制限されている。更にPTA活動が2年間止まっていたため、学校行事への参画の仕方が分からない保護者も増えてきていることが保護者と教師の「そう思う」の回答率が低下したと考えられる。
教科指導の6、7、8の「わかりやすい授業」「生徒の態度への指導」「生徒の理解」に関する項目では肯定的な回答率が増加しているが、前述の学校経営の項目3の考察同様、学力の定着への不安から保護者の方の「そう思う」の回答率が減少していると考えられる。
教科指導の9「地域の人材活用」に関する項目では教職員と保護者の肯定的な回答率は増加しているが、生徒の肯定的な回答率がやや減少している。新型コロナウイルス感染症の流行から2年が経過し、地域交流への期待感が膨らんだところに感染拡大が収束せず、地域との協働活動が中止されていったことが原因の1つではないかと考える。
教科指導12、13の「ICTの活用」に関する項目では、学校現場では授業などでタブレット端末を頻繁に用いているため、生徒の肯定的な回答率が増加したと考えられる。
生徒指導の14~18の「生徒のあいさつ」「生徒理解」「楽しい学級づくり」等に関する項目では肯定的な回答率が増加しているが、教職員の理想の高さや子どもたちへの期待の強さから教職員の肯定的な回答率が減少していると考えられる。特に「先生への相談」に関する項目では、保護者はほぼ80%で推移しているが生徒は60%前後で推移している。肯定的な回答率は増加しているが、この回答率の低さに課題も見られる。
特別活動19「校内環境美化」に関する項目ではほぼ変化が見られない。これも実際に校内点検をPTAと協力しながら行う活動がほとんどなくなっていることが理由に挙げられると考える。
20~23の「生徒会活動」「部活動」「豊かな心の育成」に関する項目でもほぼ変化は見られないが「うぐいす運動」に関する項目では「そう思う」の回答率がやや上昇傾向にある。本年度交通ボランティア等の活動を少しずつ再開してきたことが反映されたのではないかと考えられる。
2 2学期学校評価から見える課題と今後の学校運営について
生徒の学力の向上に関する項目の考察から、「わかる授業づくり」を更に進め、より良い家庭学習習慣を身に付ける手立てを講じることが必要と考える。保護者と連携しながら「確かな学力」の定着に取り組みたい。
また、保護者や地域の方々との交流の機会を感染状況を考慮しながら再開していくことが生徒や保護者の安心感につながるため、学校運営協議会やPTA執行部と連携を図りながら地域や保護者の方々との協働活動を企画・実施していきたい。併せて、学校の授業の様子などを参観する機会を確保し、学校での生徒の活動の「見える化」を進めていきたい。
「先生への相談」に関する項目の結果から、各学期に教育相談期間を設けるなど生徒と教師の相談活動に力を入れていきたい。
東中学校の伝統的な活動である「うぐいす運動」を今後も継続し、地域の方々とも協働の機会を増やしていき、さらに発展するように生徒会と連携しながら進めていきたい。また、「豊かな心を育てる」の項目では生徒、保護者、教師とも80%以上で推移しているため、道徳科や各教科の指導を充実させ、本校の教育目標である「豊かな心をもち、たくましく生きる生徒を育てる」の具現化に努めていきたい。