第78回新居浜市立東中学校入学式 ~花筏~
2024年4月9日 16時30分 [校長(令和5年)]ちょうど、桜が満開を迎え、新入生の入学を祝福してくれるかのよう咲き誇っていた矢先、本日の花散らしの雨のおかげで、花筏のように校庭の水たまりが桜の花びらでいっぱいになっていました。まるでレッドカーペットならぬ、ピンクカーペットのようで、これはこれで素敵な風景になっていました。新入生は真新しい制服に身を包んで、目を輝かせながら入学式に臨んでいました。集団美である、起立着席のタイミングも練習などしていないにもかかわらずそろっていて、さすがは小学校最高学年を終えて進学してきたということが良くわかる行動でした。素晴らしかったです。
校長式辞の中で、2つのお話をしました。まずは言葉についてです。心安らぐ安心・安全な学校生活のために美しい言葉を使いましょうというお話をしました。『前向き肯定的な言葉を使うと自然と笑顔になり、表情筋が鍛えられ、美しいしわが刻まれていくそうです。笑顔に使われるしわは13本で、「いやだ」「なんでなん」「無理だろ」というような否定的な言葉は48本のしわを使い、刻まれていくそうです。無表情な顔の時、怒っているように見えたり、にこやかに微笑んでいるように見えたりするのも、この刻まれたしわのせいなんです。どんな言葉をいつ使うかで、みなさんの成長のスピードは大きく変わってきます。前向きな言葉が習慣化していけば、人はその通りの人に変わっていくのです。人は向いている方向にしか進めません。車や自転車もそうですが、キョロキョロしてばかりいるとすぐに事故を起こします。いろんなことにチャレンジすることと何にでも手を出すのとは違います。前向きな言葉を大切にして「なりたい自分」を目指してください。』です。
2つ目は、『考えるだけではなく行動することです。思いだけでは相手や周りには伝わりません。美しい言葉をたくさん使ってくれることを願っています。言葉というのは、こだまのように広がっていきます。この324名の仲間の間に、刺々(とげとげ)しい言葉を広げていくのか、美しい言葉を広げていくのかで、学校の雰囲気が大きく変わります。楽しい生活にするためにも、笑顔で「おはようございます」と自分から挨拶してください。「ありがとうございます」と心から感謝の言葉を伝えていきましょう。「大丈夫?」と仲間を気遣ってください。励まし合ってください。「一緒にやろう」と勇気付けてください。そんな美しい言葉を学校中に広げましょう。一人の力は集団を変えます。中学校生活の主人公はあなた自身ですから、東中を思いやりにあふれる学校にするのはあなたの行動で決まります。』と続けました。美しい前向き肯定的な言葉で相手に伝わる声掛けを積極的に行う、そんな学校生活であってほしいです。