ありがとうを口癖に!!
2024年5月30日 11時54分 [校長]授業風景です。楽しそうな様子で何よりです。3年生のトマトも日に日に成長していて、早い鉢ではもう赤い実まで付いています。7組農園ではトウモロコシが姿を見せています。今年はイチゴが成功していて、害獣にやられた経験から防御策も施して成功しています。
今日は『ありがとうのススメ』のコラムです。 『ありがとうを口癖に』
住職でありながら、「中陰の花」で芥川賞を受賞した作家・玄侑宗久さんは、道場で座禅の修行をしていた時のことをこう語っています。
「座禅中に後ろから板で叩かれますよね。叩かれるとまず、『なぜ今叩かれたのかな』と思うんです。なぜ身体が揺れたのかな、とかですね。
ところが、何度も叩かれていると、だんだん理由が思いつかなくなるんです。 すると、不思議ですよ。 昔のことまで思い出すんです。
高校時代にあの友達に意地悪したから、今叩かれたんだなとか。 そこまで記憶を蘇らせて、私たちは今受けている仕打ちを合理化しようとするんです。それが、禅の懺悔法なんですがね。」
ん?・・・・・気づきましたか?
実はここに脳の使い方のヒントがあります。
ある現象が起きた時に、脳は、合理的な理屈を勝手に見つけ出そうとするのです。不合理なままでは落ち着かないのが、脳なのです。 これは、幸せに生きるために知っておくといい、重要な脳の働きです。ひと言で言うとこういうことです。
「不合理反対」 by 脳
では、運を良くするために、どう応用するかというと、今日あなたが会う人に「ありがとう」と言ってみればいいのです。
その人に全然ありがとうと思ってなくてOKです。面と向かって言わなくてもOKです。
言葉にして、口に出して、言ってみると効果は実感できますよ。言う前と言った後ではその人に対する感覚がまるで違ってくるのです。是非、教室でやってみてください!
ポイントは、声に出して「ありがとう」と言ってみることです。すると、あなたの脳は落ち着かなくなるはずです。 「なんであいつにありがとうなんだ」と。
脳は、その不合理を許しません。そしてそれでも理由なく、「ありがとう」と言っているうちに、その人のどこか良いところ、感謝すべきところを、脳は勝手に探してしまうのです。
「あっ、そう言えばアイツ、昔アイスひとくちくれたっけなぁ」とか。「消しゴム拾ってくれたわ」とか。
「ありがとう」と言ってしまった以上、その人のちょっとでも良いところを探さないと脳は落ち着かなくなってくるのです。
逆に「ばかやろう」と言えば、今度はその人の「ばかやろう」な面を、脳は検索をかけ探します。だから口げんかになったら、思ってなかったようなことまで言い過ぎちゃうでしょ。そこまで怒っていなかったのに、憎くなかったのに、言ってしまうと一気に嫌な人になっちゃう。
つまり、「ありがとう」「ありがとう」と、そう思っていなくても口癖にしていると、意識が自然に人の良い面や、小さい幸せにフォーカスして、感謝の気持ちが出てくるのです。そうなると、自分は普通にしているつもりでも、誰からも愛される、幸運を呼び込む人になっていくのです。