合唱激励会&表彰式&終業式
2024年7月19日 11時15分 [校長]1学期の終業式を迎えました。思い返せば、あっという間の1学期でした。よくよく考えると本当にたくさんのことがありましたが、充実していたのだと思います。時間の流れは人間の意識によって感じ方が変わるようです。
東中音楽部の挑戦が始まります。今週の日曜日に全日本合唱コンクール愛媛県大会が行われます。その時に披露する曲を激励会で演奏してもらいました。毎年、全国大会に出場している伝統校ですが、メンバーは毎年入れ替わり、合唱伝統校としてのプレッシャーも大きいと思います。令和6年度の音楽部の挑戦は今から始まります。一音一音にこだわり、ブレスのタイミングまで計り一体化する、音の艶、フォルテッシモからピアニッシモの落差とスピードを操り、集団であって集団でないひと塊、各パートが一音となってハーモニーを重ねる妙技、伴奏との一体感、その合唱の奥深さを知らしめて来てください。会場中がため息であふれんことを願っています。
終業式の式辞では、主に3つの話をしました。
1つ目は幸せの話です。『この1学期に過ごした時間は戻ることもやり直すこともできません。ゲームならセーブポイントからやり直したり、リセットしたりすることができますが、リアルな世界ではもちろんできません。だからこそ毎日の1分1秒、その時々での判断が大切になってきます。みんな幸せな時間を過ごせましたか?よく幸せになりたいと言っている人がいますが、幸せはなるものではなく、今この時の幸せを感じることができるかどうかなのです。幸せだと感じられる心を育て、二度と戻らない今に感謝できる人が幸せをつかんでいる人です。私の七夕の短冊は「幸せを感じる心」にしました。私自身、自分の母校である東中に勤務できて3年目ですがみんなに出会えて幸せだと感じる毎日を過ごしています。みんなのおかげです。ありがとうございます。』でした。
2つ目は、『努力に勝る天才なし』の言葉についてです。『みなさんは『努力に勝る天才なし』という言葉を聞いたことがありますか?では、どういう意味でしょうか?少し隣近所の人と予想してみてください。意外と勘違いしている人が多いので、答え合わせしますね。よく「天才でも努力した人には勝てないとか、天才でも努力しないと勝てない」などと思っている人もいますが、実は違います。『天から授かる人間に与えられた才能のうちで、努力するという才能に勝るものはない』という意味です。例えば、猛獣のライオンやクマは努力して走るのを速くしたり、筋トレをして腕力を付けたりすることはありません。見たことないでしょ?クマが腹筋したり、ライオンが腕立て伏せしたりするの。人間に与えられた才能のうち、努力するという才能が一番すばらしいという意味なんです。努力という才能を持つことが最高だということなのですが、その努力を継続することはこれまた難しいことでもあります。努力したことが必ず報われることもありません。スポーツなら正しい方法でトレーニングしないと成長しません。それは勉強でも同じです。ただ机に向かって勉強すれば学力が向上するわけではありません。それでもこの才能を使わない手はありません。ぜひ努力の人になってください。』です。
3つ目は、人を傷つけないということです。『これは中学生だからとかではなく人として人を傷つける行為を絶対にしないということです。「知らなかった」とか「そんなつもりじゃなかった」なんていうのは言い訳にすらなりません。自分の行動が相手にどんな影響を与えるのか、必ず想像をしてください。特にトラブルのもとになっている、SNSの使い方、インスタやティックトック、ライン、掲示板サイト、ネットゲームへののめりこみなど、今一度、使い方を考え、誰かがつらい思いをすることがないように気を配ってください。さらに、あなたのことをひどく傷つけるような言葉や暴力、暴言や誹謗中傷に心を悩ませる必要はありません。そんなクズの言うこと、することに惑わされず、あなたを支えてくれる人の言葉に耳を傾けましょう。あなたのことを大切に思っている人は必ずあなたのそばにいます。それに気付くアンテナを持つことも大切ですよ。私たち教師は、あなたたちの安全を守るために精一杯できる限りのことをいたします。皆さんもこれらのことを真剣に聞き届け、真剣に自他の命を守る行動をしてほしいと思います。』です。
素敵な時間を過ごせる夏休みであってください。「♫ 何か一つでも夢中になれるものを何か一つ胸に持ってみろよ♬」