研究授業ラッシュ 1年道徳中村先生、2年道徳近藤先生、3年数学小笠原先生
2024年12月10日 14時14分 [校長]今日は、午前中に3時間も研究授業が行われました。それもすべての学年で行われました。2時間目1の2道徳からスタートしました。社会科中村先生が道徳科で取り扱った資料は、『歴史を変えた決断』でした。国際理解、国際貢献の項目です。女性初、日本人初の国連難民高等弁務官であった緒方貞子さんの生き方と決断に学び、緒方さんの願いから私たちにできることはないか、考え、思いを巡らせて、みんなと意見交換しました。さすが社会科の先生なので国の国際情勢や難民に関する資料などわかりやすく提示して、考えやすくしていました。中学生の私たちにもできる国際貢献に興味を持ち調べてみるのも良いですよね。
3時間目は、2年2組で近藤先生が道徳科の研究授業を行いました。資料は『ハッチを開けて、知らない世界へ』という、感動 畏敬の念の項目です。美術科の近藤先生らしい展開に写真を撮るのを忘れるほど惹き込まれました。「本物に触れる」その時の感動する心の仕組みにまで丁寧に迫り、最初はクイズ形式で芸術家らしさ全開の展開でした。教材をより深く解釈するための前振りが秀逸で、五感をしっかりと使って体験型道徳って感じでした。宇宙飛行士の野口聡一さんの感動をみんなで共有し、畏敬の念という難解な言葉を理解しやすいように映像教材をふんだんに取り込み、あっという間の1時間でした。特に、聞こえることから有限へ、知っていることから一面へ、見えていることから止まれないという3つの視点を一貫して展開することで深く考え捉えることにつながっていたと感じました。
最後は、3年1組で、小笠原先生が数学科の研究授業を行いました。円の単元で3年生で初めて出てくる「円周角」についての授業でした。初めて習う円周角ですが、比較的すんなりと受け入れて、やや難しい証明まで考えることができました。もちろん、今まで学んできた知識を総動員して証明に向かうのですが、ちょうどいい復習にもなります。ここでは中心角と円周角との関係の証明なので、円の定義・・・1点から等距離にある点の集合や三角形の内角と外角の定理、二等辺三角形の定理などを利用することで、関係をうまく説明できました。今回は机間指導の中でヒントカードを個別に用意したり、説明できるように机間相談したりと工夫したおかげで、かなりの生徒が証明に達成感を得ることができていました。覚えたら1秒のことでも、なぜそうなるのかを考えて納得することは応用力や記憶の定着につながるのです。