全国学力・学習状況調査 3年生 国語・数学・理科
2022年4月19日 11時45分
昨日の振り替え休業日はリフレッシュできましたか?運動部の人は、市長旗大会に向けて最後の調整、追い込み練習だったかもしれませんね。さて、今日は、タイトルのように3教科のテストを3年生は行いました。先日進級テストを実施したばかりなのに、テスト続きとなりました。3年生は高校進学に向けて実力テストが多めになります。高校入試に対応するため、同じような形式でテスト慣れすることも含めて実施しています。受検生と呼ばれ始めてはや一か月が経ちました。高校入試までそんなに時間は多くありません。今までの学習に加えて受験勉強も計画的に進めていきたいですね。
全国学力テストは愛媛県だけではなく全国で同じテストを行います。細かな分析を行って、今後の学習指導要領や教育課程の見直しにも利用されるのだと思います。ここで、この学力テストの平均点を都道府県、市町村ごとに公表をしてその数値が独り歩きしてしまうこともあります。その平均値だけに惑わされないために非公表にしている地域もあるようです。この平均値ですが、「部分」と「全体」で結果が異なることもあります。平均値という性質からくるものなのですが、印象と結果が異なることもあるのです。何を言っているのか伝わりにくいと思いますので、具体例を挙げてみます。
例えば、A中学校とB中学校のそれぞれ100人の生徒が同じテストを受けたとします。A中学校は、男子80人の平均が60点、女子20人の平均点は80点でした。一方、B中学校は、男子50人の平均点が55点、女子50人の平均点は75点でした。どうですか?どちらの中学校の平均点が高いと感じられますか?
男子も女子もA中学校が5点ずつ平均点が高いにもかかわらず、全体の平均点はA中学校が64点、B中学校が65点となり、全体としてはB中学校のほうが平均点が高いという結果になるのです。統計における「結果」と「解釈」は厳密に区別する必要があります。その結果からどう分析し、どうプレゼンするのかが統計を扱う側にゆだねられていることを忘れてはいけません。先ほどの例では、全体の平均を出さなければ、A中学校のほうが成績優秀と印象操作することもできるということです。
大切なのは一人一人が自分の弱点や強みをテストなどを通して知ること、そして改善策を考えることだと思います。テストは現時点での自分の実力を知ることができるという点においてはとても便利なものです。テスト後に修正をし、誤答分析を行うことができれば学力向上に直結します。「鉄は熱いうちに打て」という言葉のように、今が吸収のチャンスです。