令和4年度 第76回卒業証書授与式 その②
2023年3月17日 14時46分
別れを惜しむような天候の中、第76回卒業証書授与式を挙行しました。保護者の皆様には我が子の体が入学時より一回りも二回りも大きくなり、頼もしくなったことを卒業生が式場へ入場するときに感じたのではないでしょうか。
卒業証書授与の場面では、一人一人の名前を担任が呼名し、頼もしい返事で応えていました。担任にとっても一人一人の名前を呼び掛けるのはこれが最後になります。万感の思いで呼名したことでしょう。
山本基二校長の式辞では、卒業生たちが、新型コロナウイルス感染症の流行の中、知恵や工夫によって様々な行事を成功させてきたことや本気の努力によって周りに感動を与えてきたこと。卒業証書は、中学校の課程(学ぶべきこと)を修了した証書という意味だけではなく、自分の意志でこの世に生まれてきたことを示す生年月日、東中学校を巣立った生徒一人一人に与えられ、東中学校の伝統の中に居ることを示した卒業生番号などこの世に一つしかない大切なものであること。常に生徒たちのそばにいて愛情を注いでくれた人たちのことなどが伝えられました。
「人生に夢があるのではなく、夢が人生を作るのだ」卒業生たちに校長先生が送った言葉です。未来に生きるのではなく、過去に生きるでもなく、今の積み重ねが未来を作っていくのだから感謝の気持ちを持って思っていることはすぐに伝えるようにしてくださいというメッセージも添えられました。
来賓の本校PTA会長 秋月恭子様よりご自分の子育ての経験に基づいたお言葉をいただきました。親の子どもに対する深い愛情が伝わってくる内容でした。「生まれてきてくれてありがとう。」「笑顔や挨拶などのほんの仕草が周りを幸せにする。」など聞いていて暖かさに包まれて生徒たちの心に響いたようでした。
送辞は2年生の 石川美玖さんがこれまでの先輩に対する感謝の気持ちを伝え、それに呼応するように3年生の梶原壮司さんが後輩へ、先生へ、そして家族に向けてあふれんばかりの感謝を伝えていました。
在校生の式典での態度も立派でした。式典の雰囲気を縁の下で支えたのは、姿勢正しく校長先生のお話の中にもありましたが、節目を大切にした態度に他なりません。ありがとうございました。
保護者の皆様、制限のある中で新型コロナウイルス感染症流行前の、全校生徒による卒業式を挙行できましたのは皆様の御理解と御協力のお陰です。ありがとうございました。お子様の合唱を実際に見るのは久しぶりのことであったと思います。私たち教職員も聞いていて胸が熱くなりました。本日は誠にありがとうございました。お子様の成長を心よりお喜び申し上げます。式典後は空も涙を耐えかねての涙雨でした。次に会うときは晴れやかな空の下、笑顔一杯のお子様に会うことを願います。