少年の日 記念行事
2025年2月3日 15時10分2年生が少年の日記念行事を行いました。お祝いの言葉でもお話ししましたが、全国的にも大変珍しい愛媛県独自の伝統行事です。祝辞の抜粋をします。
『~「少年の日」とは、14才になった皆さんが、自覚、立志、健康について、より深く考える日として、1964年に愛媛県社会福祉協議会が元服を参考にして立春の日を「少年の日」と定めて以降、県内に広まりました。皆さんを祝い、励ます日なのです。実は全国の中でも大変珍しい、愛媛県独自のイベントです。
2025年のこの年に皆さんが、元気にこの日を迎えることができたのは、今まで、皆さんを支え、育てて下さった保護者、ご家族、地域の方々、その他多くの方々のお陰であることに感謝しなければなりません。
14才といえば昔は、男子は「元服」女子は「もぎ」という儀式が行われていましたが、この14才という年齢のもつ意味を二つの面からお話します。
一つは、14才に達すると、自分で考え、正しく判断し、自分の行動に対して責任をもつことができる年齢であるとして、現在では「少年法」が適用されます。法律の上からも、一人前として認められるのが14才なのです。つまり刑事責任が問われ、逮捕される年齢ということです。また、成人の年齢が改正されたことや少年事件の凶悪さから、家庭裁判所での審判後に逆送されて、大人と同じ刑事裁判を受ける範囲も広がりました。そのため、有期懲役刑も最大15年だったのが30年まで延長されるなど、細かいところで厳しい処分が下されるシステムに切り替わりました。詳しくは少年法の改正を調べてみてください。
本日、少年の日を迎えた皆さんは、日々の言動に責任をもち、清く、正しく、たくまし生きていってください。
二つ目は、14才を中心とした前後2、3年は、急激に心と身体が成長し、一生の土台づくりをする人生で最も大切な時期なのです。幕末の志士で蘭学者でもあった橋本左内(はしもとさない)は、15才のときに、自分自身の戒めとして「啓発録」という五ヵ条の覚え書きを残しました。この中に「立志」という一ヵ条があり、「志を立てよ、人生の目標を立てよ」と自分に言い聞かせています。そして、国のために、社会のためになる人になれ、という志を述べています。
これまで、自分を育ててくれた社会や国に対して、恩を返すことが成人としての心であると考えていたのです。皆さんも是非、「志を立て」、その実現に向けて努力を重ねてください。あなたのためにあなたの成長のために努力することが周りみんなのためになります。人のためだなんて思わなくて構いません。
終わりになりましたが、保護者の皆様、本日は、誠におめでとうございます。これからもご家庭と学校が両輪となって、また、地域の皆様のご支援を賜りながら、子ども達の健やかな成長のために共に手を携えていけたらと思います。 今後ともどうかよろしくお願いいたします。
それでは、2年生のみなさん、14歳は二度とありません。どうか、今を精一杯生き、自分をしっかり鍛え、みがくことをお願いして、お祝いの言葉といたします。令和6年 2月 3日 新居浜市立東中学校長 山本 基二 』
決意作文から、全生徒の小さいころから今に至るまでの成長ぶりがわかるオリジナル手作り動画、そして学年合唱、そのどれをとっても愛と希望にあふれていて、目頭が熱くなりました。保護者の方も一緒に写真撮影に応じてくださり、素敵な一枚が記念に残りました。2学期にも感謝を伝えることの大切さを学びましたが、今回も改めてお世話になってきた人たちにちゃんと気持ちを伝えることができ、良かったなぁと思います。あっという間の14年間かもしれませんが、小さいころの写真を見直してみるとそれはたくさんの思い出がぎっしりと詰まった14年間だと感じましたね。