令和七年度 入学式
2025年4月9日 19時25分本日、新居浜市立東中学校に新たに110名の仲間が増えました。ようこそ私たちの学び舎へ、式典は新入生と2、3年生ともに姿勢正しくすばらしい立ち居振る舞いで厳かな式典になりました。これからの新入生の成長を願い、私が式典で述べた式辞を掲載いたします。
四国山地の雪も解け、草花が春の到来を告げている今日の良き日に愛媛県議会議員永易英寿様はじめ、多数のご来賓の皆様のご臨席を賜り、新居浜市立東中学校に新たに百十人の生徒をお迎えすることができますこと、誠にうれしく感じております。
本日入学された皆さんはこれから自分の三年間で、「自分の個性は何か」を見付け、それを伸ばしていく期間となります。運動や学習だけではなく、人を思いやることや協力しようとする心の成長も大切です。
まず、学習についてお話します。本校の正門を入ってすぐのところに「学びて思い、思いて学ぶ」と印された石碑があります。これは儒学の祖である孔子の言葉に由来します。知識と深く考えることが両輪となってはじめて良い考えにたどり着くということです。
次に心についてお話します。室町時代の能楽師である世阿弥が著した「花鏡」の中に「初心忘るべからず」という言葉があります。この言葉は「何かを始めた時の意気込みや熱意、謙虚さを忘れてはならない」という意味でよく使われますが、もう一つの意味があります。「知識や技能を持っていなかったときの悔しさやこれまでの努力を忘れてはならない」という意味もあります。自分を成長させるということはこれまでにない力を身に付けていくということになります。その中で悔しさや辛さを感じることもあると思います。そんな時は今、この式場にいる地域の皆様、保護者の皆様、そして二、三年生の先輩を頼ってください。必ず皆さんを支え、応援してくれます。
結びに、本日お子様の中学校入学を迎えられました保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。幼い頃からの思い出がよみがえり、喜びもひとしおのことと拝察申し上げます。これからの三年間は体も心も大きく成長し、大人になる準備が少しずつ進んでいきます。温かな環境の中でお子様の成長をともに喜びあえますよう、今後も本校の教育活動への御理解と御協力をお願い申し上げますとともに生徒の皆さんの成長と安全に東中学校教職員一同全力で取り組むことをお誓い申し上げ、式辞とさせていただきます。
令和七年四月九日
新居浜市立東中学校 校長 佐薙 征二