研究授業2連発 3年理科谷山先生&1年数学前田先生
2023年7月7日 15時20分
初任者の先生方が村岡先生に続き、研究授業を公開してくださりました。同じ教科の先生も違う教科の先生もみんなが刺激を受けています。いかに楽しくてわかりややすい授業にしていくか、教師として永遠の課題です。何年教師をしていても同じような教材でも、生徒の皆さんは毎年変わるので、生徒の状況に応じてマイナーチェンジを必ず行います。オーダーメイドの服のような感じです。時には根本から見直すこともあるし、文献やICT機器を効果的に使って今までと全く違った授業になることもあります。高度専門職である私たち教師はいくつになっても常に前進していかなければならないのだと思います。
今日はまず、3年理科の谷山先生の授業を参観しました。多くの先生方が見守る中で、これぞICT機器の利用の王道といえるような授業展開でした。生徒たちが自分で個別に膨大なデータバンクであるウェブ上から検索をかけ、調べ学習を行い、まとめるためにスライドを作成し、班員や学級の中でプレゼンしていくというものでした。一番驚いたのは、生徒たちの処理速度です。ものの15分程度で様々な生き物の進化の謎に迫ることができ、プレゼン資料を仕上げたことです。どの班の発表も思わずうなるような内容ばかりで、驚きと感心と感動が一緒に襲ってきた感じです。教えられたことより、自分で調べたことのほうが定着するのはごく当然のことです。あれを先生がすべて教え込んでいては全然面白くありません。進化するにあたった要因に様々な生き物の進化の謎に迫ることでたどり着きました。みんなの活躍もすごかったですが、一緒に授業を参観していたこちらまで楽しかったです。谷山先生、ありがとうござました。
次は、1年数学の前田先生の授業でした。毎日、とても熱心に教材研究に明け暮れている前田先生。どうすれば面白い授業になるんだろうとたった1時間分にも手を抜きません。今回の研究授業のためだけにやっているわけではない前田先生の日常の教材研究の結果が今日の授業でした。不等号関係からは求めることができないという壁に当たり、等式関係からコインの重さを求めることができれば、わからなかったことが分かるようになる。数学の授業では、必ず答えが出ると思っているところにわからないとか、解を求められないといった世界があることもわかり、知的好奇心をくすぐる授業展開でした。方程式という単元に入る導入場面のこの授業の中には、不等号関係や等号関係のこと、文字式を既習済みの生徒たちの思考の流れを切らない等式関係につなぎ、わからないものを求めることができる良さが体感できるものになっていました。これからの授業もとっても楽しみです。手作り教材は大変だと思いますが、わかりやすく楽しい授業には欠かせないものですね。勉強させてもらいました。前田先生ありがとうございました。