大成功!! 感動の校内合唱コンクール
2023年11月16日 17時10分
朝からドキドキそわそわしながら迎えた3,4時間目。午後からは「いじめSTOPデイ」のオンデマンド配信があるため、昼休みの声出しの代わりに、朝の会の時間に声出し練習をしていました。朝から美しい歌声に校舎が包まれ、幻想的なスタートでした。
1年生から順番に合唱コンクールが始まりました。今年度は、くじを引いたのに偶然ですが、どの学年も順番が123組の順でした。1つ目の驚きです。短い練習期間でしたが、各学級、昼休みと帰りの会延長で、練習を行い、仕上げてきました。どのクラスも緊張しながらステージに立っていることがすでに大成功になる証でした。真剣にやってきたからこそ、緊張するし、達成感を味わえるのだと思います。適当にしか歌ってこなけば、自分自身も感動しないし、聴衆を感動させることなんてできるわけがありません。その点、この校内合唱コンクールではどのクラスの歌も感動し、真剣な態度で取り組んでいることが一目瞭然でした。2つ目の驚きです。
トップで歌ったのは、1年1組でした。『変わらないもの』指揮 加地 桜太朗 伴奏 塩出 千桜。1番目の1年生とは思えない力強い歌声に度肝を抜かれました。審査員としてはこのクラスが基準となるわけですが、レベルが高くて驚きました。これが3つ目の驚きです。1年生らしく元気でしっかりと音程を意識して歌えていました。安定感があり、歌詞の内容もよく伝わりました。ブレスの使い方もとても上手でした。
1年2組は、『明日を信じて』指揮 河端 優人 伴奏 桧垣 結菜。男声、女声のバランスが良く、よく練習し、歌い込まれているなぁとすぐわかる合唱でした。強弱をしっかり意識して表現できている点も1年生離れしている高度な歌い方でした。伴奏とも息ぴったりで団結力の強さを感じる演奏でした。
1年3組は、『大切なもの』指揮 近藤 利風 伴奏 近藤 希歩。合唱の歌い方を知っているというクラス合唱です。はっきりと口を開けるので言葉が聞き取りやすく、歌詞がすっと入ってきます。声量もあり、最後まで音を伸ばして歌うため、ハーモニーが美しく響きました。1年生とは思えない深みを感じるまとまりのある演奏でした。
1年生全体がレベル高くてびっくりしました。1年生はまさに甲乙つけがたいという表現がぴったりでした。審査員泣かせですね。
休憩をはさんで、保護者の方の入れ替えを行い、2年生の部に移りました。
2年1組 『旅立ちの時~Asian Dream Song』指揮 野村 俊哉 伴奏 村上 りおん。ドラマチックな曲調を見事に表現していました。学年が一つ上がったと思わせてくれる男声の太い声とまとまりのある音、女声の豊かな響き、そして強弱やクレシェンドの2段表現が音圧を感じさせるものになっていました。曲の内容もよく理解してこの曲の良さを十分表現できていました。
2年2組 『ほらね、』指揮 田口 裕次郎 伴奏 立花 葵。難曲ですが、一言一言を丁寧に歌い上げ、歌の世界に引き込んでくれました。ハーモニーのバランスも良くやわらかな表現もできていました。男声がリードする場面では迫力満点でゾクゾクしました。やさしい歌詞をかみしめて歌っていて、言葉の発音を大切によく頑張っていました。
2年3組 『COSMOS』指揮 徳永 撞有芽 伴奏 塩見 嘉彩。ムードのある名曲で難曲です。伸びのある歌声で宇宙を感じさせるような表現ができていました。優しい歌声に心がポカポカする合唱でした。変声した男声だとまた一つ迫力が増すことでしょう。3年生でもう一度このCOSMOSに挑戦してもらいたいとも思いました。言葉を丁寧に歌い込んでいました。
休憩の間に、3年生は体育館周辺で最後の音合わせを緊張感をもって真剣に行っていました。この姿がこの合唱コンクールの大成功を感じさせるに十分なものでした。
最初は、3年1組 『手紙 ~拝啓十五の君へ~』指揮 原田 直弥 伴奏 坂上 真由子。指揮も伴奏も合唱も実にタイミングがぴったりで上手。さすが三年生の大人の歌声で特に男声の低音の響きが、ハーモニーに厚みを加えていました。切ない歌詞と負けないぞという前向きな歌詞の歌い方、表現をちゃんと変えていて、またテンポも自在に操り、『手紙』という歌の世界に引き込む演奏でした。手拍子の演出も小気味よく良いパフォーマンスでした。
3年2組 『YELL』指揮 福岡 勇斗 伴奏 三瀬 伊真里。かなりの難曲をしっかりと歌い込んで仕上げてきたなぁと感心しました。出だしの女声も音程が難しいのにしっかりと歌えていて会場の空気が一気に変わりました。迫力もあり、のびやかにも歌い、リズムもかなり変化させ、強弱の表現もピカイチでした。ここまで仕上げるクラスの団結力に脱帽です。引くところと出るところを明確にしたことで迫力満点の合唱になっていました。
3年3組 『あなたへー旅立ちに寄せるメッセージ』指揮 石水 稜雅 伴奏 加藤 琉歩。ちょうど3年生にはこの歌詞がぴったり心に刺さるのではないでしょうか。そのことをしっかりと理解して、歌い方を歌詞の内容に応じて使い分けている繊細さ。心に響く合唱でした。男声のまとまりと女声高音の美しい響き、アルトの厚みがまざに絶品のハーモニーを奏でていました。聴かせるポイントをドラマチックな曲調に合わせて工夫し、この世界観に引き込むための演出も見事でした。背筋がゾクゾクするほどの仕上がりでした。
長文になって申し訳ございません。もちろんこの程度では表現できないくらい感動しました。青春を燃焼していることをまざまざと感じることができた2時間でした。素晴らしい取り組みを本当にありがとうございました。今回は保護者の方やCSの方など招待することができて本当に良かったと思います。各学年入れ替え方式をとらせていただきましたが、3年生の合唱を皆さんに観てほしかったとも思います。また動画については、後日アップしたいと思います。なお、特別審査委員として昨年まで東中で勤務されていた天野先生、高津公民館長の小野先生に来ていただき、講評を天野先生にいただきました。お忙しい中、ありがとうございました。
結果発表を帰りの会の放送で、表彰を引き続き、リモートで行いました。
優秀賞
1年3組『大切なもの』
2年1組『旅立ちの時~Asian Dream Song』
3年3組『あなたへー旅立ちに寄せるメッセージ』
指揮者賞
1年3組 近藤 利風
2年1組 野村 俊哉
3年1組 原田 直弥
最優秀賞 3年3組『あなたへー旅立ちに寄せるメッセージ』
でした。