愛媛県特色ある道徳教育推進事業推進校研究発表大会
2022年12月2日 19時55分
文部科学省委託「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」で愛媛県教育委員会指定で「愛媛県特色ある道徳教育推進事業」を2年間指定を受け、今日が2年間の集大成の発表大会でした。80人を超える県下の先生方をお招きして、みんなの頑張っている姿を見ていただきました。
まずは1時間目 公開授業(全学級)
道徳科焦点授業
1年1組「裏庭でのできごと」 西村祥一先生
子供たちの本音を引き出し、その現場にまるで居るかのような場の作り方、それもごく自然に感じさせる匠の技は誰でもが真似できるわけではありませんが、言葉の選び方は大変参考になります。「授業は子供の言葉で作る」を体現されている授業です。
2年2組 「夜の果物屋」 小笠原達矢先生
終始にこやかに進む中で、子供たちとの阿吽の呼吸で意見を引き出す魔術師です。気持ちよく意見が言えるのは、どの意見も丁寧に拾い上げ、ちゃんと返すいつもの心地よさがあるからなんだろうなぁと容易に気づきます。「子供たちの秀逸の意見で授業を作る」生徒の意見に救われたのではなく、その意見を引き出す発問を熟考したからこその予定調和だと、見ていた何人の先生方が気づいたでしょうか。決して子供たちの意見に左右される危うさがある授業ではなく、子供たちの意見で作り上げられるように意図した授業だったのです。だからこその子供たちの本音のつぶやきなのです。
3年1組 「カーテンの向こう」 神田滉貴先生
とてもとても難しい教材です。さらっと読むと見逃してしまうほど悩みます。この教材を深堀りして深堀りしてモラルジレンマのように咀嚼して、どちらにも理があり、不義があることに気づき、ますます悩んで自分なりの考えを持つ。そのどちらも応援する担任。だからこそいつも以上に挙手をし、自分の考えを発表したのだと思います。「子供の意見が子供の心を揺さぶる」授業でした。まださらに深められる糸口も発見できました。まだ続きができる授業でもありました。
研究協議
各学年ごとに分かれて、研究協議を行いました。授業のことについて先生方で真剣に協議を行いました。熱心な討議がなされ、さらに授業研究が進みました。これが研究大会の良さで、研修の醍醐味です。いろんな方の力を借りながら、ますます楽しく深い道徳科の授業実践につなげていきたいと思います。