まずは、生徒会引継ぎ式を行いました。3年生の生徒会役員から2年生の生徒会役員へ正式にバトンタッチです。東中には45年以上続く伝統があります。令和4年、令和5年と2回も全国大会の舞台で『うぐいす運動』の紹介をし、表彰までされました。伝統と一口に言ってもピンと来ないかもしれませんが、これだけ人が変わり、時代が変わっても受け継がれてきたことには、大きな意味があると思います。旧生徒会役員のみんなは、コロナ禍の難しい時期でしたが、見事伝統を絶やさず、立派にやり遂げました。もちろん、東中全員の力と、地域の方々の協力によるものに他ありません。伝統を受け継ぎながら、時代に合わせて新しい文化を構築していく生徒会活動は一生もののかけがえのない素晴らしい経験と時間となります。新生徒会役員のみんなも是非この一瞬一瞬を燃焼して、人生の宝物となる経験と時間を積み上げていってください。応援しています。
その後、3学期始業式を行いました。校長式辞では、最初に「二度と繰り返さない2024年のスタート。一生に一回しかありません。どの日もどの時間も二度と戻ることはありません。その時、その一瞬を生きている私たちは、今この時に全力を注ぐ必要があるということです。新年にあたって、3年生は4月以降の自分を、1,2年生は、来年の自分をまずはできるだけ具体的に想像し、どうなっていたいか考え、目標設定をするといいかもしれないですね。」とお話ししました。次に2学期終業式でお話ししていた、「『ありがとう』の達人にはなれましたか?普段はなかなか言えていなくても、こういった節目節目にチャンスがあります。改まって言えるというのは、ついつい当たり前になっていて伝えられていないことを伝えられる良さがあります。自分の誕生日には、自分を育ててくれて「ありがとう」、母の日や父の日、敬老の日など、普段の感謝の気持ちを、家族の誕生日には「おめでとう」と伝えられますよね。面と向かってなかなか伝えるのは恥ずかしいので手紙にしたり、今時ではSNSやメッセージツールを利用して伝えたりする人もいますね。同じように、毎日の中でもちゃんと顔を見て表情で伝えることもできます。「いってきます」「おかえり」「おはよう」「ただいま」「おやすみなさい」を大切にして過ごしてください。それは東中で伝統となっている登下校のあいさつにもつながっています。こうした相手を思いやる心はいつの時代でも絶やしてはいけない不易なことです。」の話をしました。相手を思いやり、自分の気持ちを素直に伝えられる人になってください。
次に、学校をあげて、先生も生徒のみんなもまさに全員で意識して取り組んでほしいことを四字熟語を参考に目標として掲げました。東中の校訓にしようと考えています。その言葉が『自厳他寛』です。元旦のホームページでは、もう少しわかりやすい字を当てて「自厳他優」にしました。ただ、少しニュアンスが違うので、『自厳他寛』に戻しました。それを式辞の中で紹介しました。「今までもずっとみんなに伝えてきたつもりですが、自分と他人は違うので、その違いを認めて分かり合うことが何より大切なこと、そして自分の過ちや失敗を認め、許すのと同じように、他人の失敗や過ちを赦す寛大な心を育ててほしいと強く願っています。先生方も生徒の皆さんも、この東中のみんながこの気持ちをもって成長してほしいのです。四字熟語に『自厳他寛』という言葉があります。まさにその字の通り、「自分には厳しく、他人には寛大で優しくあれ」という意味です。まさに学校あげての目標です。忘れずに過ごしてください。 『自厳他寛』です。」と紹介しました。各教室にもラミネートしたものを配付したので、目につくところへ貼っておいてください。
まさに今この一瞬一瞬のあなたの決断、行動、決意が、将来のあなたを作るのです。あなたの明日にエールを込めて三学期始業式の式辞を締めくくりました。人間は日本だけでも1億人以上いますが、あなたを心配してくれる人は、そんなに多くはありません。大切にしてくださいね。